この夏の授業もひと段落し、まもなく新学期が始まる。

それぞれの目標に向けやるべきことをきっちりやる。取り組んでいることは至ってシンプルだが、それだけのことに必死になり工夫もこらす。

先生たちの指導記録を読んでいても思うが、一つとして同じような授業はない

 

塾によくある謳い文句で「分かりやすい授業は当たり前」と言われるが、本当にそうだろうかと思う。現時点で確信しているのは、万人にとって分かりやすい授業はない、ということ。

これは昔の勤め先の塾長の受け売りでもある。「どんなにいい授業をしてもクラス内の10%は理解しない。その10%に合わせると、また別の10%には響かない」 

ひょっとしてどこかには全員に腑に落ちる授業があるかもしれない。ただ、ここでの教訓は人間の多様性を侮るな、ということだと理解している。

均質にパッケージ化した授業を突き詰めることの利点もあるだろうが、少なくとも自分は目の前の生徒のオリジナルな何かを発掘する方が断然楽しい。また、そうした方が結果も出ると信じている。

 

「生徒が学ぶべきことをあなたがたが指示してやる必要はめったにない、ということをよく考えていただきたい。生徒のほうで、それを要求し、探求し、発見しなければならないのだ。あなたがたはそれをかれの手の届くところにおき、巧みにその要求を生じさせ、それを満たす手段を提供すればいいのだ。」

とルソーは書いている。そんな授業ができたらとは思うし、心の底から湧いた動機ほど強いものはないので、いつでもチャンスは窺っている。

誤解のないように書いておくと、ある種機械のように単語や語法を暗記する作業も否定はしない。合格や目標達成へのこだわりは人一倍強いので、いいからやろうぜ、という声かけはむしろよくする方だ。

効率を上げることは大切だし工夫のしがいもある。ただ、作業が板につき過ぎて目標を見失っては勿体ないと思う。

今は幸いにもマンツーマンで徹底的に授業をできる環境なので、担当している生徒一人一人にとって最大限の良い授業を目指すのみだ。

 

色々書いたが、とにかく授業アンド授業で充実の夏だった。笑 

オーストラリア時代の友人に誘われて三重で集まり、新しい出会いもあった。受験部はもちろん、海外部もまだまだやりたいことはたくさんある。9月も張り切っていこう。



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