small__4964706072時制には落とし穴があります。

すでに紹介した「時や条件を表す副詞節の中では、未来の内容も現在形にする」もその一つですが、知らずに英語に直すと必ずといっていいほど間違えてしまうような、特殊なルールがあるのです。

 
 

|時の前後関係を表す「大過去」

「大過去」とは、過去完了の用法の一つです。

完了形ではあるものの、継続や経験といった用法とは完全に別物なので、単体で押さえた方が理解しやすいと思います。

大抵、文法書にはこのように書いてあります。

「過去に起こった2つの出来事について、実際に起こった順序とは逆に述べる場合、より過去の出来事を過去完了で表す。」

これが結論ですが、具体例がないとピンとこないと思います。

 
 
 

|動詞の出てくる順序に注目

small__2202694688以下の文を見てください。

I lost the watch which my father had bought for me.
  ①                                                 ②
「私は父が買ってくれた時計をなくした。」

実際には「bought」してから「lost」したのに、lostの方が左にありますよね。時の流れの矢印を書くとよく分かりますが「①←②」と逆向きになります。こういった場合、前後関係を明確にするために、「より過去の出来事」を過去完了を用いて表します。


この用法を大過去と言います。

 
 
 

|起こった順に述べる場合は両方過去形

同じような文でも、以下のように「①→②」と起こった順序通り述べる場合は、ともに過去形のままで大丈夫です。

My father bought a watch for me and I lost it.
                 ①                                             ②
「父が時計を買ってくれたが、私はそれをなくした。」

慣れるまでは、左から動詞に「①、②」と番号をふり、時の流れの矢印を書いてみると確実です。「→」ならば両方過去形、「←」ならば②の方を過去完了にするだけです。
 
 
 

|まとめ

通常は過去完了の単元で一気に習うため、他の用法と混ざって「大過去って結局何?」となってしまいがちですが、要は「時の前後関係を明確にするためのルール」です。

いよいよ最後となりますが、次回はもう一つの特殊ルール「時制の一致」を扱います。

 

◆家庭教師指導について(9/23)

早速体験授業のご依頼をいただいています。受験や英語に関するお悩み等もお気軽にご相談ください。受験部のページはこちら

コメントを残す