依頼文の定番といえばCan you / Could youですね。Could youの方がより丁寧ということはよく知られていますが、一体使い分けの線引きはどこにあるのでしょうか。以前にネイティブから「これは分かりやすい!」という例えを教わったので、ご紹介しようと思います。
|手が届く場所にあるのか、ないのか
シチュエーションは、ご飯を食べていて「塩を取ってください。」と誰かにお願いしたいときです。お願いしたい人をSさんとしましょう。
Sさんの手が届く位置に塩がある場合は、「Can you pass me the salt,please?」を使いましょう。
Sさんの手が届かない位置に塩があって、席を立ってもらう必要がある場合は、「Could you pass me the salt,please?」を使いましょう。
少しでも相手の手を煩わせるような状況では、Could youを使った方が無難ということですね。
|さらに丁寧に言うべきシチュエーション
ちなみに、もしも塩がその部屋にない場合は何と言うべきでしょうか。

「Would you mind 〜?」は道端で写真を撮ってほしいときなどによく使うフレーズですね。「mind」=「気にしますか」なので、Could youをさらに丁寧にした表現といえます。
|堅いくらいで丁度いい
塩の例え、いかがでしたでしょうか。相手との関係性によっては、少し堅い表現に聞こえてしまうことがありますが、始めは堅いくらいで丁度いいと思います。
どこかで仕入れた知識で「How’s it going?」=「元気?」というフランクな表現を、自分より年上の男性に使ったところ、「それ俺に言ってんのか?」と相手の機嫌を損ねてしまった人もいます。僕です。
変に背伸びして相手との関係にキズをつけるリスクを追うくらいなら、多少堅くても相手に好印象を持ってもらった方がいいですよね。慣れてくれば向こうもくだけた言葉を使ってくるのが分かるので、そうなったところで相手の真似をして自然な表現を使っていくのがベストです。