日本人はスピーキングが苦手とよく言われます。
「言葉が出てこない」、「間違えないか不安」、「会話中に不自然な間ができてしまう」色々な悩みがあると思いますが、その多くは「filler(つなぎ言葉)」を会話の中に取り入れることで軽減することができます。
|その1「you know」=「ええっと」
実際の会話の中で、とてもよく耳にします。「あなた知ってるよね?」という意味ではなく、日本語の「ええっと」に当たるつなぎ言葉の役目を果たします。
Why didn't you come yesterday? (なんで昨日来なかったの?) Oh…you know,it's complicated. (あー、えっと、ちょっと複雑なんだよね。)
※you knowは文の途中や最後に置くことも多いです。
|その2「I mean」=「つまり」
日本語の「というか」や「つまり」に当たり、言い回しを変えたいときや、前の自分の発言に対し、一言加えたいときに用います。
I don't agree with him,I mean,he is wrong. (彼には賛同できない、というか、彼は間違ってるよ。)
|その3「well」=「あのう」
言葉につまるとついつい「えー」とか「あー」とか言ってしまいがちですが、その代わりに使えるのが「well」です。you knowとほぼ同じですね。
Well…can I please have a bag? (あのう…袋もらえますか?)
|「使いすぎ注意!」は気にしない
英語に慣れた人が「使いすぎに注意!」とアドバイスすることが多いようですが、私は気にせず使ってみることをおすすめします。
理由は、一度使ってみると分かるんですが、つなぎ言葉を言っている間に「あ、次はこれ言おう!」と思いつくことがとても多いからです。単に押し黙っていると焦りから思考停止してしまいますが、つなぎ言葉は焦りを和らげ、会話のリズムを整えてくれます。

英語のできる人が「you knowは聞き苦しいからあまり使わないように!」と言うのは簡単ですが、私からすると(全体へのアドバイスとしては)ちょっと意地悪にも聞こえます。
英会話で恥をかいて、みじめな思いをした経験は誰しもあるはず。たとえ不格好でも不自然でも「会話が続く」、ただそれだけで気持ちは救われます。
今回紹介した「filler(つなぎ言葉)」は会話の大きな助けになってくれます。慣れてきたら自然と減らしていけるのだから、「まずはどんどん使って会話に慣れましょう!」がベストなアドバイスではないでしょうか。