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友人Debとドライブの帰りに寄った海岸


外国に行くと、時として変わった名前の人たちに出くわします。

例えばアネ(Ane)はスペイン出身の女性ですが、「姉」だから英語で言う所の「Sister」ですよね。あとはワザ(Woza)っていう男性とか。職場のボスだったんですが、「ワザ!」とか言いながら(I’mを省略して)握手を求められたときには、「技?俺が日本人だから喜ばせようとしてるのかな」って本気で思ってしまったり。

そういう言語的な違いってのはあります。同居人の女性がデブ(Deb)という名前で、彼女を道端で見かけたときに助手席の窓から「あ、デブだ、おーい!」って叫んだら、運転席にいた友人(日本人)が本気でアタフタしたりして。その時住んでいたアパートの隣人の名前はパンダ(Panda)だし。もう何でもありって感じです。

でも、日本語的な感性を取っ払うと、どれも響きとして好きな名前です。名前というよりも、その人たち自身への愛着の方が強いんでしょうけどね。日本語で慣れ親しんでいる言葉でも、外国では全くちがう意味があるっていうのは面白いですよね。

 

逆に日本人としてはごく普通であろう僕の「ゆうや」という名前も、どうも響き的に面白おかしく聞こえるらしく、向こうでは随分といじられました。いちばん多かったのは、DJの「Say ho!」のノリで「you-YAH!」と呼ばれること。

クーランガッタという海沿いの町でホステル住まいをしている頃、ニュージランド人でレイチェル(Rachel)という一回りほど年上の女性と出会いました。キッチンですれ違うたびに「You?」と期待を込めた眼差しで言われ、その度僕も喜んで「Yah!」と返すという。こういうコミュニケーションっていいなあとか思いながら。

一度「You-yah!you-yah!YAH!Yeah!yah!You!Yahhhh!」とか言いながら「喜びの舞」を見せられたことがあって、ちょっと狂気を感じながらも「Racheeeel!Ra.ra.racheeeel!!Ra,ra,ra,racheeeeeel」とかなんとか赤面しつつ返したら、驚いた顔をした後に親指を立てて「Good.」と言って褒めてくれました。伝統舞踊の師匠が弟子に免許皆伝をするかのごとく。

汗を拭きながら「Thank you.」って言いながらも、まあ内心は「人の名前で遊びすぎだろ」って思いましたよね。そんでレイチェルって、アネとかデブとかパンダとかと比べて、こっちからするといじりがいゼロですから。名前としてキレイすぎて、ひたすらこちらに敗北感ありますから。

レイチェルはリゾートでの仕事を見つけて旅立ってしまいましたが、あの無意味な応酬は今でもちょっと恋しくなります。



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